ディファレンス・エンジン、上下巻漸く読了!

ディファレンス・エンジン、ハヤカワの上下巻漸く読了……!

ヴィクトリア朝のイギリスには明るくないのでなかなか大変でした……。


内容としては、まあ想定内ですがそこまで深くは元ネタとしては拾っていないでしょうね、という感じです。

タイシンのディファレンス・エンジニアの元ネタを探る、という側面としてはやはり、スチームパンクの世界観と、その着想元であるチャールズ・バベッジの階差機関 (ディファレンス・エンジン) が名前の元ネタであろう、というくらいですかね。

タイシンもストーリーや固有スキルの演出を見ても、どちらかというとメカニカルエンジニアであってシステムエンジニアではないですし (むしろノーマルシャカールや新衣装ヤエノムテキ、あるいはネオユニヴァースの方が電子機械系のサイバーな方向性をしている)。

AIとか機械の自意識の萌芽、みたいな話もタイシン絡みとしてはないですし (そこはVRウマレーターで言えばむしろ三女神AIなのでサトノクラウンやサトノダイヤモンドの方が距離は近い)。

ということでそこまで深く掘り下げなくて良さそうなので安心したというか、少し寂しいというか、少し複雑な気持ちです。